横浜市は神奈川県東部に位置する、全国の市町村で最大の人口約378万人（2021年）を抱える大都市です。
超高層ビル群が形成される港湾都市、商工業都市である同時に、みなとみらい地区や中華街に代表される観光都市としても有名です。
幕末に開港された歴史から、山手地区などは異国情緒の香る景観が残されています。
東京のベッドタウンとしての性格も併せ持ち、居住区としても人気が高いのが特徴です。

横浜市は1927年以降、1994年までに7度も新区成立・分区を重ね、現在では18の行政区で構成されています。長い歴史の中で段階的に発展してきた歴史から、各区それぞれに様々な特徴があります。
中心機能は中区と西区に集中しており、中区には横浜市役所のある関内地区、西区北部には横浜駅を中心とする一大商業圏があり、これらを統合する役割で両区にまたがって存在する新都心・横浜みなとみらい21地区があります。川崎市や東京都大田区などとともに京浜工業地帯を形成する北東部の鶴見区・神奈川区の港湾エリアとともに、都心・臨海周辺部を形成していることから、市内で従業する人口は就業者人口のうち約60%を占めています。
都心・臨海周辺部では歴史的な背景、産業の集積、繁華街の発展等の理由により、外国人人口が多く、中区、鶴見区、南区が行政区別外国人人口トップ3を占めています。国籍では韓国・朝鮮、中国で約6割となっています。これらの地域では単身世帯比が多いのも特徴的です。
同時に、郊外部は東京のベッドタウンとしての性格を持つ居住エリアとなっており、郊外部に人口の2/3、全世帯の66%に相当する107万世帯が居住しており、人口比率も68%を占めています。