相模原市は神奈川県北部に位置する都市で、2010年に新たに政令都市に指定されました。
相模大野駅・橋本駅といった交通の利便性が高いターミナル駅を中心に、東京のベッドタウンとして人口が増加しています。
人口は旧市域である東部に集中し、編入された旧津久井郡は丹沢山地、秩父山地に連なる山地が面積の大部分を占めています。
相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖といったダム湖の周辺にはアウトドア施設や遊園地も存在し、レジャーを楽しむことができます。

現在の相模原市は、2007年に東部の旧相模原市と、旧津久井郡（城山町・津久井町・相模湖町・藤野町）が合併したものです。そのため、同じ相模原市と言っても、東部と西部とでは地域的な特性が異なっています。
旧相模原市域（中央区・南区）は、元々隣接する東京都町田市との関連が深く、合併前は業務核都市として一つの地域に指定されていたほどです。南区の相模大野駅は、新宿まで30分程度とアクセスがよく、通勤・通学者の拠点となっており、東京との繋がりの深さが感じられます。
旧津久井郡（緑区）の中でも特徴が分かれ、旧城山町・旧津久井町は比較的交通の便が良い橋本駅を拠点に、東京や旧相模原市域との結びつきが強い一方で、旧相模湖町・旧藤野町はこれらの地域よりも鉄道・国道を介して隣接している八王子市や、山梨県上野原市との結びつきの方がより強くなっています。
緑区全体の傾向として見ると、相模原市全体の年少人口が11.7%、生産人口が62.1%であるのに対し、緑区では年少人口が11.4%、生産人口が60.3%と若い世代の割合が低い傾向にあります。老齢人口は市の26.2%に対し28.3%と、他区に比べて多く、人口全体も3区で唯一減少の傾向にあります。
これらの地域では、高齢化や人口減少、世帯人口減少の進行により、高齢者が買物や福祉、介護、医療といったサービスを利用するための移動手段や単身高齢者世帯の見守り、訪問型のサービスの需要が高まっていると言えます。